■南1区(定数3)=草加市
現職と新人計五人の混戦。前回選で議席を落とした自民は、昨年の市長選に挑戦したNPO法人代表理事の福田誠一(54)を新人候補として擁立。立民は県議から衆院議員になった山川百合子の後継新人として、秘書で元市議の東間(とうま)亜由子(50)を立てる。共産は新人で元市議の平野厚子(58)が出馬予定。五選を目指す公明の蒲生徳明(58)、無所属で元草加市長の木下博信(54)の両現職も争う。
■南2区(定数7)=川口市
県内の選挙区で最多の九人が名乗りを上げる。自民は立石泰広(57)、板橋智之(57)、永瀬秀樹(59)の現職三人を公認。公明は塩野正行(56)、萩原一寿(かずひさ)(52)の両現職、共産も現職の村岡正嗣(まさつぐ)(67)の議席維持を目指す。立民は元市議の新人白根大輔(39)を擁立。無所属で市議からの転身を目指す新人岡村ゆり子(37)は元市長を父に持ち、前回の市議選でトップ当選の実績を持つ。無所属新人で会社員の植野勇人(44)も出馬予定。
■南3区(定数1)=さいたま市西区
自民現職の日下部伸三(のぶみ)(60)に、自民の牧原秀樹衆院議員の元秘書の新人大上(おおかみ)康彦(30)が無所属で挑み、保守系同士の争いとなる。
■南4区(定数2)=さいたま市北区
現職が引退する自民は、ベテラン市議の新人関根信明(60)を擁立。立民現職の高木真理(51)も三選を目指す。無投票の公算が大きい。
■南5区(定数1)=さいたま市大宮区
二〇一七年に政務活動費の不正受給で自民県議が辞職し、補欠選挙が行われた。当時は諸派で当選した現職の藤井健志(たけし)(43)が、今回は自民公認で出馬。立民は元会社員の新人山田千良子(ちよこ)(33)を立て、枝野幸男党代表のお膝元で必勝を期す。
■南6区(定数2)=さいたま市見沼区
自民の田村琢実(47)、立民の井上将勝(39)の両現職が出馬。前回は僅差で敗れた共産は、市議の新人戸島義子(68)が議席獲得を目指す。
■南7区(定数1)=さいたま市中央区
昨年、ストーカー規制法違反などの容疑で自民県議が書類送検され、辞職。自民は新人候補として、牧原衆院議員の元秘書の宮崎吾一(36)を擁立。立民の新人で会社員嶋垣謹哉(57)との一騎打ちか。
■南8区(定数1)=さいたま市桜区
三選を目指す自民現職の荒木裕介(42)に、無所属新人で地域誌事務局長の小高真由美(54)が挑む。
■南9区(定数2)=さいたま市浦和区
立民現職の浅野目義英(60)が四選を狙う。現職が引退する自民は、元外務省職員の新人高木功介(43)を公認。元会社員で市議経験もある無所属新人の原田健太(51)も議席を狙う。
■南10区(定数2)=さいたま市南区
自民宮崎栄治郎(64)と国民木村勇夫(51)の両現職に、市議から転じる共産新人の守谷千津子(67)が挑む。
■南11区(定数1)=さいたま市緑区
自民現職の高橋政雄(67)に、無所属新人で会社役員の佐竹彰信(58)が前回に続いて挑戦する。
■南12区(定数1)=さいたま市岩槻区
自民現職で県議団団長も務める小島信昭(53)が、無投票で六選か。
統一地方選前半戦の県議選が、三月二十九日告示、四月七日投開票の日程で行われる。定数九三を争う全五十二選挙区の直前の情勢を、五回に分けて紹介する。
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