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県議選あす告示 21選挙区で無投票か

29日に告示される県議選とさいたま市議選のポスター掲示板=さいたま市浦和区で

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 県内の統一地方選の前半戦となる県議選とさいたま市議選が二十九日、告示される。本紙の調べでは、県議選の立候補予定者は前回より三十三人少ない百三十一人。全五十二選挙区(定数九三)中で、過去最多の二十一選挙区が無投票になりそうな情勢だ。いずれも投開票は四月七日。(井上峻輔)

 立候補予定者の主要政党別の内訳は、自民党五十九人▽立憲民主党十人▽国民民主党四人▽公明党九人▽共産党十四人▽希望の党一人▽越谷市民ネットワーク一人▽無所属三十三人。新旧別では、現職七十六人▽元職四人▽新人五十一人。

 自民は公認五十九人に加え、推薦二人を含む六十一人を擁立。南18区(新座市)と東6区(白岡市・宮代町)を除く五十選挙区に候補を立てる。「最低でも五十五議席」と過半数の四十七を上回る目標を掲げる。

 国政で自民と連立政権を組む公明は、前回と同じ九人を立てる。擁立しない選挙区では、自民の公認候補に推薦を出す。自民は、公明現職がいる南18区に候補を立てないことで配慮する。

 県議会で統一会派を組む立民と国民は、旧民進党の分裂後で初めての統一選となる。同じ選挙区に互いの候補を立てない「すみ分け」をし、立民は新人五人を含む十人、国民は新人一人を含む四人を擁立する。

 共産は十四人が出馬予定。現有の五議席から、議案提案権を持つ八議席以上への躍進を目指す。

 希望からは元職一人が立候補予定で日本維新の会の推薦を受ける。市民ネットも新人一人を立て、県議選の候補がいない自由党と社民党の推薦を受ける。

 無所属では現職十人、元職一人、新人二十二人の計三十三人が出馬を準備。うち二人は自民の推薦を受ける。二〇一五年の前回選挙では、上田清司知事に近い無所属県議らが政治団体「プロジェクトせんたく」を立ち上げて自民の過半数割れを目指したが、今回はそのような動きはない。

 前回より立候補予定者が少なく、無投票が二十一選挙区に上る見込みで、これまで最も多かった〇三年の二十選挙区を上回る。

 無投票が予想される中の十三選挙区が一人区で、うち十二選挙区は自民候補が当選する見込み。複数区でも、ともに定数三の北5区(熊谷市)や東7区(春日部市)などが無投票になる可能性が高い。

 県議選と同じ日程で行われるさいたま市議選は全十選挙区(定数六〇)に、約八十人が出馬を予定している。

 

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