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有権者、何に期待? 子育て支援/福祉政策の充実/貧困対策に予算

 県内の有権者は、今後の県政やさいたま市政の担い手を決める選挙で、何を期待して一票を投じるのか。それぞれの声を聞いた。

 さいたま市緑区の会社員善如寺咲彩(ぜんにょじさあや)さん(29)は、昨年出産して一年半の育休を取得中。子育て支援を軸に候補者の公約を見比べるという。東京都のベビーシッター補助制度などを例に「日中はどうしても一人で子育てになってしまうので、息抜きできるような支援があるとうれしい」と新たな政策を望んでいる。

 福祉関係のボランティアに携わっている蓮田市の無職島村道雄さん(71)は県議会に対し「県民の生の声をすくい上げて」と注文。「県民が多い割に障害者施設、高齢者施設の数が少ない。もっと力を入れ、レベルを上げてほしい」と福祉政策の充実を重視して投票するつもりだ。

 川口市の無職白井篤子(とくこ)さん(76)は「子育てや貧困対策など必要な政策に予算を割く候補者に投票したい」との考えだ。不要な道路建設や海外からの兵器購入などを続けているとして現在の政治を批判し「年金は減っているのに、消費税まで上がってしまうと大変」と変革を願う。

 「孫の代のことまで考え、ワクワクできる、魅力ある街づくりを考えてくれる候補者」に期待するのは深谷市の自営業内田晃さん(45)。なかなか理想にかなった候補はいないというが、「棄権はしない。白票でもいいから投じる。投票しなければ、何かを言う権利が失われてしまう気がするから」と力を込めた。 (浅野有紀、中西公一、森雅貴、渡部穣)

 

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