統一地方選前半戦の県議選(定数93、52選挙区)とさいたま市議選(定数60、10選挙区)は7日、投開票される。県議選は過去最多の22選挙区が無投票で、残る30選挙区の61議席を巡って97人が争う。舌戦は終盤で熱を帯びるが、2015年の前回選挙で過去最低の37.68%を記録するなど低下が続く投票率も選挙結果に影響しそうだ。 (井上峻輔)
県議選の無投票当選者の党派別内訳は、自民党二十三人▽立憲民主党二人▽公明党一人▽共産党一人▽無所属五人。自民は残りの公認と推薦を合わせた候補計三十八人中、二十四人が当選すれば単独過半数の四十七議席を維持できる。他党は自民の議席を切り崩し、勢力拡大を狙う。
女性議員が増えるかどうかも注目される。前回選挙では女性の当選者は十人。今回は二十六人が立候補し、既に二人が無投票で当選を決めている。
選挙結果の鍵を握りそうなのが投票率。県議選では〇七年が43・69%、一一年が39・54%、一五年が37・68%と低下が続いている。投票率が低いと組織票を持つ大政党の候補が有利になるとされ、浮動票に期待する候補者からは「まずは投票に行ってほしい」との声が上がっている。
さいたま市議選には七十九人が立候補。無投票はなく、全十選挙区で投票が行われる。
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