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声からし最後の訴え 県議選、さいたま市議選 きょう投開票

 統一地方選前半戦の県議選とさいたま市議選は七日、投開票される。九日間にわたる選挙戦の最終日となった六日は、各候補者が街頭演説などで最後の訴えに声をからし、支持を呼び掛けた。 (中里宏、浅野有紀、森雅貴)

 県議選の西4区(狭山市)は、自民党と無所属の現職二人と立憲民主党の新人一人が定数二を争う三つどもえの戦い。

 選挙期間中「安心・安全を守る市民生活を支えたい」と訴えてきた、元市議で立民新人の矢馳(やばせ)一郎さん(45)は、市内のスーパー前などで街頭演説。これまでの自身の経歴を踏まえたアピールに力を入れた。

 二期八年の市議時代に災害現場で、ボランティア活動をしたことに触れ「県議として広域災害に立ち向かいたい」とし、警備会社などでの勤務歴から「人の生命財産を守ってきた経験を生かしたい」と主張。フードバンクや寺子屋運営にも携わっているとし「困っている人たちを助ける活動がしたい」などと述べた。

 三選を狙う無所属現職の中川浩さん(52)は、自転車で市内をくまなく遊説に走った。一期目から一貫して児童虐待防止を最優先政策に掲げる。

 夕方には、市内のスーパー前で演説に立ち「私は政党の力を借りておりません」と、しがらみのない政治を強調。議員の年収が上がっていることを批判して「税金をどこに使うべきか、議論するのが議員の仕事だ」と訴えた。妻の裕子さん(48)は「虐待防止への関心が高まっているからか、今までで一番足を止めてくれる人が多い」と手応えを感じている。

 五期目を目指す自民現職の本木茂さん(65)は、午前中からスーパー前や駅前など延べ八カ所で街頭演説した。「不老川の改修工事では国会議員の力添えをいただき、予算を獲得できた」などと実績を強調。「地元消防団で活動してきた経験を生かしながら、災害対策を進めたい」と訴えた。

 「今回の選挙戦では駅立ちを繰り返し、直接有権者と話せたのが良かった」と手応えを語った本木さん。夕方には国会議員や小谷野剛市長らが駆け付けて最後の演説会を開催。その後、選挙カーでギリギリまで市内を流した。

◆期日前投票6.04%

 県選挙管理委員会は六日、県議選の告示翌日から五日までの期日前投票の状況を発表した。期日前投票者数は無投票区を除いた有権者数の6・04%で、二〇一五年の前回選挙の同時期を1・16ポイント上回った。

 同時に市議選もあるさいたま市内では7・10%で、県全体の割合を上回っている。

 期日前投票は、制度の浸透に伴って利用者が増えていて、期日前の投票率の上昇が最終的な投票率上昇に結び付くとは言えない。前回の県議選の投票率は37・68%で過去最低を記録している。

  (井上峻輔)

 

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