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県議選 自民、辛くも過半数 無所属候補が善戦

7選を果たし、支持者から花を贈られる小谷野さん(左)=日高市で

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 統一地方選前半戦の県議選(定数九三、五十二選挙区)とさいたま市議選(定数六〇、十選挙区)は七日、投開票された。県議選は、自民党が議席を伸ばせず、無投票当選と合わせて単独過半数の四十七議席をかろうじて上回る四十八議席を獲得。国政野党が大規模な擁立をできなかった中で、無所属候補の当選が相次いで自民を追い詰めた。投票率は二〇一五年の前回比2・15ポイント減の35・53%で過去最低を更新した。 (統一選取材班)

 県議選は過去最多の二十二選挙区が無投票となり、定数の三分の一超の三十二人が告示日に当選する異例の選挙となった。残る三十選挙区の六十一議席を巡り、九十七人が争った。

 改選前は欠員を除く八十三人中、自民が五十一人と単独過半数の四十七を上回っていて、いずれも九人以下だった他会派や無所属新人が自民の議席を切り崩せるかが焦点となった。

 自民は公認と推薦を合わせて計六十一人を擁立したが、鈴木聖二県連幹事長が落選するなど各地で苦戦。単独過半数こそぎりぎりで確保したものの、目標の「五十五議席」を大幅に下回る四十八まで議席を減らす結果となった。

 県議会で統一会派を組む立憲民主党と国民民主党は、同じ選挙区に互いの候補を立てない「すみ分け」をして計十四人を擁立。改選前の計八議席からの上積みを図り、両党合わせて少なくとも十人が当選した。

 公明党は前回と同数の九人を擁立し、全員が当選。共産党は少なくとも六議席を確保し、改選前の五から増やした。越谷市民ネットワークも一議席を獲得。希望の党は一人を立てたが議席獲得はならなかった。

 無所属候補は前回の半分以下の三十一人だったが、そのうち十八人が当選。上田清司知事に近い無所属県議らが政治団体「プロジェクトせんたく」を結成した前回のような動きはなかったが、上田知事は今回も非自民候補を積極的に応援。対立関係にある自民を批判し、弱体化を後押しした。

 

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