初当選を決めて支援者から花束を受け取る三宮さん(中)=北本市で
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北本市長選は、元市議で無所属新人の三宮幸雄さんが、再選を目指した無所属現職の現王園(げんのうぞの)孝昭さん(72)を破り、初当選した。当日有権者数は五万六千六百五十二人。
「やったー!」。午後十一時前に当選が確実になると、北本市内の三宮さんの事務所は歓喜の渦に包まれた。一九九九年と二〇一一年に続く三度目の挑戦で初めての当選を果たした三宮さんは「感無量です。やっと夢と希望がかなった」と喜びを爆発させ、「子どもやお年寄り、障害のある方の未来を行政がしっかりと支えていきたい」と意気込みを語った。
市の財政を危惧し「危機感のない現市政を続けさせてはいけない」と出馬を決意した三宮さん。反現職の立場から多くの市議の賛同を得て、対立候補を自らに一本化することにも成功した。応援市議とタッグを組んで「現王園市政に終止符を」などと声を張り上げ、訴えを浸透させて支持を広げていった。
現王園さんは、市議時代から培った強い支持基盤を背景に、現職としての実績を強調。市内経済の活性化など市政の継続を訴えたが、反現職の強い波にあらがいきれなかった。
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