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県議選の構図(1)

◇前橋市区 無風が一転 選挙戦に

 県都の選挙区は二月末までは無投票の可能性が高かった。しかし、三月に入って二人の新人が相次いで立候補を表明し、選挙戦に突入するのはほぼ確実だ。

 現職八人の内訳は、自民四人、公明と共産が各一人、無所属が二人。前回首位当選で十数年ぶりに自民公認を得た岩上憲司と、最多当選者の一人である中沢丈一を軸にした争いが見込まれる。他の自民二人とともに、それぞれが組織票を持つ公明の水野俊雄と共産の酒井宏明が上位当選をうかがう。

 前回は旧民主の小川晶は、今回は無所属で出馬。本郷高明は前回、今回とも無所属で出馬する。二人とも労働組合からいかに支援を受けられるかが鍵だ。

 新人では、ホテル・学校法人代表の清水澄は故人の元知事の三男で、過去に知事選への出馬歴があり、現職たちは警戒している。学習塾経営の大畠聡は支持母体がなく、厳しい戦いになりそうだ。

(定数8−候補予定10)

中沢丈一 70 自現

岩上憲司 46 自現

狩野浩志 58 自現

安孫子哲 47 自現

水野俊雄 47 公現

酒井宏明 53 共現

小川晶 36 無現

本郷高明 47 無現

大畠聡 63 無新

清水澄 70 無新

 =敬称略。立候補予定者の名簿は衆院勢力順。

◇高崎市区 現元3市議が出馬へ

 中沢と並ぶベテランの関根圀男が引退を決めている。前回は首位に迫る得票を得た清水真人は、山本一太参院議員が夏の知事選へくら替えしたのに伴い、夏の参院選群馬選挙区に自民公認で出馬することになった。こうした状況を受け、元職を含む三人の高崎市議が相次いで無所属新人として出馬を表明し、一気に激しい選挙戦へ移行しそうだ。

 追川徳信は倉渕町が地盤で、商工や観光振興に携わってきた。宮司の高井俊一郎は高崎青年会議所の理事長を務めた若手。松本基志は議長を経験し、同市長選に出馬したこともある。

 こうした手ごわい新人たちに、県議会議長である橋爪洋介ら自民の三人、組織票をバックに前回首位当選した公明の福重隆浩や共産の伊藤祐司ら現職が受けて立つ展開が予想される。

 前回は旧民主の後藤克己は国民民主に所属し、無所属で出馬。同じく旧民主の角倉邦良は立憲民主として出馬する。二人とも労働組合からの支援をいかにまとめるかが注目される。

(定数9−候補予定10)

橋爪洋介 51 自現

中島篤 64 自現

岸善一郎 69 自現

角倉邦良 58 立現

福重隆浩 56 公現

伊藤祐司 61 共現

後藤克己 45 無現

高井俊一郎 43 無新

追川徳信 59 無新

松本基志 59 無新

 =敬称略。立候補予定者の名簿は衆院勢力順。

    ◇   ◇

 統一地方選の県議選(二十九日告示、四月七日投開票)が近づき、顔触れが固まってきた。定数五〇に対し、六十数人が出馬する予定。大沢正明知事が引退する今年、どのような県議たちが新しい知事のチェック役を果たすのか。各選挙区ごとに選挙戦の構図を紹介する。 (菅原洋)

 

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