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一票投じて政治に声を ザスパクサツ戦で投票呼びかけ

ぐんまちゃんが投票を呼びかける動画=いずれも前橋市の正田醤油スタジアム群馬で

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 四月七日の県議選投開票を前に県選挙管理委員会は三十日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬で、大型電光掲示板に県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」の啓発動画を流すなど有権者に投票を呼びかけた。二〇一五年の前回県議選では45・14%と戦後最低の投票率だったことを踏まえ、有権者への啓発に力を入れている。 (市川勘太郎)

 サッカーJ3のザスパクサツ群馬とヴァンラーレ八戸戦開始前の同日正午すぎ、大型電光掲示板に県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」が投票を呼びかける動画が放映された。さらに動画終了後には県出身でザスパクサツ群馬の田中稔也選手が投票日のほか、四月六日まで期日前投票ができると紹介。「大切な一票を投じて、自分の意見を政治に反映しましょう」と場内アナウンスした。

 フィールドには投票日を掲載した看板を設置。入り口では、県議選などの日程を記したチラシとウエットティッシュをクリアファイルに入れ来場者に配った。

 県選管によると、県議選の投票率は一九七五(昭和五十)年には82・79%だったが、それ以降は低下傾向が続いている。無投票の選挙区があるため単純比較はできないが、二〇〇七年は55・51%、一一年は49・08%と低下傾向に歯止めがかかっていない。県選管の担当者は「選挙の存在を一人でも多くの人に知ってもらい候補者について考え、投票してもらうきっかけになれば」と話す。

 有権者も県政にさまざまな期待をかける。伊勢崎市のコンビニオーナー桜場則行さん(45)は「息子が四月から高校に入学するが、子どもの医療費助成は中学校卒業まで。近くの埼玉県熊谷市のように助成を高校卒業まで引き上げてほしい」と要望した。

 前橋市の材木店経営の牧ケ谷春紀さん(80)はラグビートップリーグの強豪パナソニックワイルドナイツが太田市から熊谷市に拠点を移すことに触れ、「移転は残念。市民が心を一つにできるスポーツを盛り上げて、県を活性化させてくれるような柔軟な考えを持った若い県議を選びたい」と話した。

啓発のチラシを受け取る来場者

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