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県議選分析 自民「安定多数」見通し

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 七日に投開票された県議選の結果、定数五〇の全議席が現職三十五人、新人十四人、元職一人で決まり、新しい各会派の概要が固まった。改選前は三十一議席の最大会派、自民は、公認候補六人が落選したものの、二十五人が当選。推薦などの当選者が加われば、引き続いて議会運営を主導できる見通し。 (菅原洋)

 自民の県連会長を二月まで務め、選挙戦で各候補者の応援に回った山本一太参院議員は、自身の公式ブログで「現職公認候補六人が落選の衝撃。思った以上に厳しい結果だった」と書き込んだ。

 議会事務局によると、正副議長と五人の常任委員長を全て掌握できる「安定多数」は三十一議席。自民は推薦などの当選者七人のうち、六人以上が加われば主導権を握れる。

 改選前に六議席の旧民主系第二会派「リベラル群馬」は、立憲民主と無所属に分かれて選挙戦に臨み、立憲民主が二人、国民民主などが推薦した無所属は四人当選して勢力を維持した。

 このうち唯一の新人は引退する会派代表から後継指名を受けており、会派入りするとみられる。藤岡市・多野郡区では、立憲民主代表を務める枝野幸男衆院議員の秘書だった無所属新人が当選し、動向が注目される。公明は三議席、共産は二議席で、改選前の勢力を維持した。

 当選者の平均年齢は約五十三歳。自民は約五十六歳となり、ベテランなどが落選し、三十代前半の当選者もいたために改選前より低下して世代交代したとみられる。

 女性は現職二人と元職、新人が当選して計四人に増えたが、それでも全議席の8%にとどまる。四人全員が上位当選し、有権者の期待は大きいとみられる。政党では、自民、公明、共産には候補者も含めて女性がいなかった。

 無所属の当選者は会派を発足させるか、いずれかの会派に所属する必要があり、所属は任期満了の今月末までに固まる見込み。

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