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桐生市長選、2新人が激突 高崎市長選は富岡さんが無投票3選

 統一地方選の後半戦となる高崎、桐生の二市長選と、高崎市などの八市議選が十四日、告示された。桐生市長選は新人二人による一騎打ちとなった。高崎市長選は無投票で現職の富岡賢治さんが三選を果たした。八市議選は定数一八四に計二百二十八人が立候補した。投開票は、十六日に告示される六町村長選、十三町村議選とともに二十一日。

 桐生市長選にはいずれも無所属で新人の伏木康雄さん(36)と、荒木恵司さん(60)が立候補する一騎打ちの争いとなった。

 伏木さんの第一声は、同市を望む吾妻山の山頂。「市民に広く声が届いてほしい」との思いからだ。同市堤町であった街頭演説では「桐生市を他のまちから憧れられるまちにしたい。みどり市との合併も考えなければならない。勇気を持って挑戦していく」と意気込んだ。組織の支援は受けず、市民に支持を呼びかけていく。

 荒木さんは同市新宿の選挙事務所で「桐生はものづくりの産地で、歴史のある文化財や史跡があり、群馬大の知的財産もある。オール桐生でまちづくりを進めていこう」と気勢を上げた。山本一太参院議員や井野俊郎衆院議員らも応援に駆けつけたほか、引退を表明している現職の亀山豊文市長はマイクを握り「託せるのは荒木恵司だけ」と持ち上げた。

  (池田知之)

◆高崎市長選 富岡さん無投票3選「大胆に改革進める」

無投票で3選を決め、花束を掲げる富岡賢治さん=14日、高崎市で

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 高崎市長選では一九九五年以来二十四年ぶりとなる無投票当選を決めた無所属現職の富岡賢治さん(72)。三選を果たすと、同市連雀町の事務所で「無投票当選は八年間の市政が一定の評価を得たことだと思う」と述べ、「初心に帰り、高崎を日本一光輝く地方都市にしたい。大胆に改革を進める」と力を込めた。

 五百人近くの支持者から拍手を受けた富岡さんは報道陣に「喜びより、市の課題解決に向けての思いの方が強い」と気を引き締め、「定住人口を増やすためには街を魅力的にしなくてはならない。規制緩和も必要。教育、福祉、医療などさまざまなことを見直して改善していく」と語った。

 無投票には「対立候補が出ないということは市民の評価が得られたからだと思う。さらに評価されるよう初心に帰り一生懸命やる」と繰り返した。 (石井宏昌)

◆8市議選に228人立候補 高崎は定数38に51人

 県選挙管理委員会によると、八市の市議選(定数計一八四)に立候補した二百二十八人の内訳は、現職百五十五人、新人六十八人、元職五人。党派別では、公明十八人、共産十四人、立憲民主二人、社民一人、諸派五人、無所属百八十八人。全体で女性は現職十五人、新人十一人の計二十六人となった。

 最激戦の高崎は、定数三八に現職三十二人、新人十八人、元職一人の計五十一人が出馬。太田は定数三〇に現職二十人、新人十五人の計三十五人が届け出た。桐生は定数二二に現職十八人、新人六人、元職二人の計二十六人が立候補した。

 安中は定数二〇に現職二十人、新人七人、元職一人の計二十八人が、みどりは定数一八に現職十七人、新人十二人の計二十九人が届け出て、両市とも混戦になりそうだ。

 無投票の可能性もあった沼田、藤岡、富岡も選挙戦に突入。沼田は定数二〇に現職十七人、新人四人の計二十一人が、藤岡は定数一八に現職十七人、新人二人の計十九人が、富岡は定数一八に現職十四人、新人四人、元職一人の計十九人が出馬した。 (菅原洋)

 

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