統一地方選の最後となる六町村長選と十三町村議選が十六日告示された。首長選は榛東村で三つどもえの激戦に突入。嬬恋村も十二年ぶりの選挙戦になった。一方、吉岡、神流、明和の三町と川場村は無投票で当選が決まった。町村議選は全体の定数一五五に百六十三人が立候補したが、五町村で無投票となり、残る八町村の九十九議席を百七人で争う。町村長選、議員選とも無投票が増え、地方政治を担う人材のなり手不足や関心の低下が懸念される。いずれの選挙も市長選・市議選と同じ二十一日に投開票される。
榛東村長選は、新人で元村副議長の高田清一さん(71)、新人で元村課長の中島由美子さん(60)、現職の真塩卓さん(72)の無所属三人が立候補。三期十二年の実績をアピールする現職に村政の刷新を訴える新人二人が挑む構図。
嬬恋村は、四選を目指す現職の熊川栄さん(71)と新人で元村議の唐沢弘さん(70)の無所属同士の一騎打ちになった。厚い地盤を固める現職に対し、新人陣営は現職批判票の結集を図る。
町村長選の無投票は前回の統一地方選(二〇一五年)から一つ増えた。
吉岡町長選は無所属新人で元町議の柴崎徳一郎さん(71)が無投票で初当選。現職の石関昭さん(78)は告示日直前に不出馬を表明した。
神流、明和町長選と川場村長選はいずれも無所属現職が無投票で再選を決めた。神流町は、田村利男さん(64)が初当選した前回(一五年)に続き無投票で当選。同町は前町長時代の前々回(一一年)から無投票が三回続いている。
川場村は外山京太郎さん(55)が再選した。同村は外山さんが初当選した前回(一五年)に続き二回連続で無投票になった。 (石井宏昌)
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