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桐生市長選 立候補者の横顔

 十四日に告示された桐生市長選は、いずれも無所属新人の伏木康雄さん(36)と、荒木恵司さん(60)が二十一日の投票日に向け、舌戦を展開している。少子高齢化や人口減、経済活性化、市庁舎老朽化など課題を抱える桐生市のリーダーを目指す両候補の政策や横顔を紹介する。=届け出順(池田知之)

◆市長の退職金をやめる

 伏木康雄(ふせぎ・やすお)さん(36) 無新

 二期目の市議を辞して、立候補を決意したのは「厳しい状況の桐生をもう一度輝かせるため」。財政も厳しい中「市長の退職金をまずやめる」と力を込める。

 掲げる政策は、経済活性化策として起業や新規事業への財政支援の強化、高齢者が利用しやすいオンデマンドのバスや乗り合いタクシーの整備、自治会予算の増額、子育て世代への住宅購入支援などだ。

 厳しい財政の節約を図るため、みどり市との合併は「一刻も早く進めるべきだ。合併の経済効果など、桐生市長がみどり市民に直接訴えるぐらいの気概でやっていく」と声を大きくする。合併の機運をそがず、水害時の被災の恐れもあるため、市が提示済みの新市庁舎建設の整備計画は再考し、空きビルへの入居を提案する。

 三月に結婚。趣味は筋力トレーニングや、スーパー銭湯とカフェ巡りだ。

◆働く女性の支援進める

 荒木恵司(あらき・けいじ)さん(60) 無新=自公

 県議から転身しての立候補だ。「桐生は東京から近く、ものづくりの歴史もあり潜在能力はどこにも負けない。先頭に立ちまちづくりに取り組む」と意気込む。

 政策案では、人工知能(AI)開発企業誘致や、地域通貨創設による商店街活性化、栃木県足利市などと組んだ広域観光促進、市民を待つより市民の元へ出向いていく市職員の意識改革、市民の意見を直接くみ取る会議の開催などを掲げる。「子どもを産み育てやすいまちとして、育児や教育、働く女性への支援などを進める」と人口減の歯止めにも当たる。

 みどり市との合併は「一体にならねばとは思う。互いの将来について定期的に会議を持ち、連携して機運醸成を図りたい」と話す。

 中学から大学まで野球部で活躍したスポーツマンだ。楽しみは孫たちと遊ぶこと。戦国ものの歴史小説を好む。

 

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