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知事選構図 3選目指す現職・黒岩さん 共産推薦の新人・岸さん

 二十一日告示、四月七日投開票の知事選の構図が固まった。実績を強調し三選を目指す現職の黒岩祐治さん(64)に、福祉と子育て支援の充実で神奈川の「リボーン(再生)」を掲げる新人の岸牧子さん(62)が挑む一騎打ちになりそう。 (志村彰太)

 黒岩さんは「コミュニティー再生で笑いあふれる百歳時代」を旗印に、病気になる前から対策を取る「未病改善」や待機児童の解消、来年の東京五輪の円滑な実施といった政策の充実を訴える。「みんなが笑って、笑いが広がっていく社会をつくりたい」と話す。

 岸さんは、横浜市など中学校給食未実施の自治体が新たに導入する際の財政支援や、小児医療費の助成拡大を掲げる。最低賃金千五百円(時給)の実現を目指す「公契約条例」と、ヘイトスピーチ禁止条例の制定も目指し、「誰も取り残さない社会を実現する」と強調する。

 実績に加え自民、公明、国民民主が推薦する黒岩さんが有利とみられるが、「不協和音」も起きている。立憲民主に出していた推薦依頼を、十日に黒岩さん自身が取り下げた。カジノ誘致反対を要望していた立民は、「方向性は一致した」と党内外に説明。ところが、黒岩さんはかねて「市町村の決定を尊重する」との立場で、「そんな合意はしていない」と不信感を抱いたのが理由という。

 共産が推薦する岸さんはカジノ誘致反対と、米軍基地撤去を国に求める姿勢を鮮明にし、無党派層の取り込みを狙う。有権者との距離の近さもアピールし、「巨象が相手だとは思っていない」と強気で挑む。 

 

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