大和市長選(四月十四日告示、二十一日投開票)で、現職の大木哲(さとる)市長(70)が十八日、四選を目指して無所属で立候補すると表明した。
市内で記者会見した大木市長は「市民から続投を求める声もあり、決断した」と主張。これまで進めてきた健康都市づくりの継続を掲げ、少子高齢化に直面する中で、市民の居場所づくりや認知症対策などに力を入れるとした。
大木市長は二〇〇七年、四選を目指した当時の現職の多選批判を展開し、初当選。翌年に長期在任による弊害を防ぐ目的で、市長任期を連続三期までとする「多選自粛条例」の制定を実現した。
条例の理念に反しての出馬表明を「立候補を禁止する条例ではなく、最終的には有権者が判断するものだと考えている」と説明。「現時点で一人しか出馬表明しておらず、市民の一票を投ずる選択肢を奪うことはできない」とも述べた。
市長選には、市副議長の二見健介さん(41)も出馬する意向。 (曽田晋太郎)
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