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知事選あす告示 現新の一騎打ちか 黒岩さん、岸さん公開討論

公開討論会に臨む黒岩さん(右)と岸さん=中区で

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 神奈川の今後四年間のかじ取り役を決める知事選が二十一日、告示される。いずれも無所属で、三選を狙う現職の黒岩祐治さん(64)=自民、国民民主、公明推薦=と、新人の岸牧子さん(62)=共産推薦=が立候補を表明。二人は十八日夜に横浜市中区で開かれた公開討論会で、自身の政策をアピールした。 (志村彰太)

 討論会は、司会らがテーマごとに質問する形で進行。子育て支援で黒岩さんは「地域限定保育士の試験を年三回実施し、担い手確保に努めている」、岸さんは「中学校給食を完全実施し、医療費は十八歳まで無料にする」と主張した。

 「医療、介護などの高齢者向け予算が多いのでは」との質問に、黒岩さんは「(病気になる前から対策を取る)未病改善で結果的に高齢者向け予算は減ると思うが、まず金を削るというのは順番が違う」と持論を展開。岸さんは「公的な医療支援を充実させ、誰でも病院に早期にかかれるようにすれば(重症化せず)医療費がかからなくなる」と語った。

 災害対策では、黒岩さんは「消防、警察、自衛隊が参加する防災訓練を毎年開催し、市町村と県、国の連携を深めている。県民向けに一斉避難訓練をし、昨年は二百万人が参加した」と実績を強調。岸さんは「JRの村岡新駅(藤沢市)の誘致という不要不急なところではなく、県民のニーズが高い防災対策や耐震化、橋などの老朽化対策に予算を使うべきだ」と話した。

 教育政策について、黒岩さんは「教員の事務負担を軽減し、子どもに向き合う時間を増やす」、岸さんは「誰でも等しく教育を受けられるよう、高校教育を無償化する」と述べた。

 最後に、黒岩さんは「コミュニティーを再生し、皆が笑っている人生百歳時代をつくる」、岸さんは「これまでの県政は国の言いなり。県民の盾となる知事になりたい」と述べた。

 

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