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1票に訴えるポスター 県と3政令市、投票率アップへ工夫

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 選挙のたびに課題になるのが、どうやって投票率を上げるか。有権者が投票所に足を運ぶきっかけにしようと、県と3政令市の選挙管理委員会が啓発ポスターを作った。女優や高校生、スポーツ選手などの写真を使い、それぞれ工夫を凝らしている。 (加藤益丈、大平樹)

 県選管は、映画などで活躍中の県出身の女優藤野涼子さん(19)を起用した。今回は選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられて初めての統一地方選。一昨年の衆院選で県内の十八、十九歳の投票率は全体の平均より8ポイント余り低く、若者へのアピール力を期待する。

 真っすぐ前を見る表情と「投票しなきゃ、私たちはずっと無言のままだ。」というメッセージで強いインパクトを狙った。担当者は「投票に大切な意味があると感じてもらえれば」と話す。

 同じく若者に狙いを定めたのは相模原市選管。地元高校生の写真を使い、路線バスの車内に広告を出す予定。「若者に選挙を身近に感じてほしい」(担当者)。

 横浜市選管は幅広い世代を狙う戦略を立てた。横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手ら五人のプレー写真に、公式戦開幕日と市議選の告示日が同じなのにちなみ「選挙開幕!」の文字が躍る。五人が順番に「積極的に投票しよう!敬遠しないでね」「横浜の未来へ、まっすぐ投票」と語るメッセージ動画も作り、投稿サイト「YouTube」で配信している。

 川崎市選管は、サッカーJ1川崎フロンターレの中村憲剛(けんご)選手をイメージキャラクターに選んだ。チームの中心選手として長年活躍し、年代にかかわらず知名度があるのが理由という。

 正面を鋭く見据えて両手でサッカーボールをつかみ、「その1票が川崎を決める。」のキャッチフレーズを添えた。担当者は「一人一人が将来の政治を真剣に考えることに、イメージを重ねてもらえるのではないか」と語る。背景は遠くからでも目立つよう黄色を選んだ。

 

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