相模原市長選は24日、告示され、いずれも無所属で、共に新人の元衆院議員本村賢太郎さん(48)、元市議宮崎雄一郎さん(52)、4選を狙う現職の加山俊夫さん(74)、新人の元県議八木大二郎さん(55)の4人が立候補を届け出た。現市政の継続の是非を主な争点に、4月7日の投開票に向けて舌戦がスタートした。
有権者は市政に何を求めるのか。南区の造園業佐藤雅人さん(59)は「街路樹の枝が伸びて電線にかかったままだったり、公園の植物が手入れされずに放置されていたり、緑にかける予算が少ない」と指摘。「リニアの新駅開業など大きな話はあるが、市内の業者が受注できる仕事は少ない」とも述べ、地元が潤う政策を望んだ。
緑区の主婦江成房子さんは、子どもの学力低下を心配する。同市では本年度、中学三年と小学六年が対象の全国学力テストで正答率が平均を下回った。「何かにつけて無償化にする政策は耳障りが良いが、教育は質が大切」
中央区のパート中谷春美さん(54)は、米軍相模総合補給廠の返還地利用について「近くに図書館がないので、市民が憩える場として整備してもらえたらうれしい」と話した。 (曽田晋太郎、鈴木弘人)
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