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相模原市長選 候補者の横顔(下)

(届け出順)

◆加山俊夫(かやま・としお)さん(74)無現<3>

 初心忘れず積み上げ

 「軍都で産業もないところから戦後、苦労して今の相模原を築いてきた先人の方針を受け継ぎ、時代の変遷に対応できる都市をつくることが使命。一番良い方向に仕上げるのが集大成の仕事だ」。市職員、助役を経て市長になった。三期務めた自負をにじませ、四期目への決意を語る。

 実家は地元で食料品店を営んでいた。小学生のころから店を手伝う傍ら、家事全般をこなし「料理でも、アイロンがけでも何でもできる」。市職員になり、初任研修時に書いた感想文は今でも時々読み返し、初心を忘れずにいる。

 市長という激務にも、戦争で生活に苦労した両親への思いから「私のつらさなんて、何でもない」と笑う。

 座右の銘は「至誠一貫」。「一つのことを曲げずに積み上げていくことが大事」と語る。釣りが趣味で、年に二、三回は静岡などに出掛ける。

◆八木大二郎(やぎ・だいじろう)さん(55)無新

 激動15年 楽な道なし

 「権力の集中で市役所組織は硬直化し、今この市政をストップさせないと取り返しのつかないことになる」。四選出馬を表明した現職の多選の弊害を唱え、県議からの転身を決意した。

 高校卒業後、地元の旧城山町役場に入ったが、国や県からの分権が進まない現状を憂い、政治の道へ。町議を経て町長となり、市との合併を進めた。新市誕生後は市議に。政令市移行が実現した末「広域的な自治体のガバナンスを考えたい」と県議に転じた。これまでの政治家人生を「激動の十五年。楽な道はなかった」と振り返る。

 日課は、朝の愛犬との散歩。趣味は山岳での渓流釣りで「政治のことを忘れられる」と、友人らと毎年、泊まりがけで出掛け、新潟や長野など遠方まで足を運ぶこともある。

 座右の銘は「温故知新」。「憲政の神様」と称される故郷の偉人、尾崎咢堂を敬愛する。

 

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