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4選挙 舌戦スタート 県議選・3政令市議選告示

必勝を期して支持者と共に気勢を上げる候補者=横浜市で

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 県議選と横浜、川崎、相模原の政令市議選が二十九日告示された。県議選(定数一〇五)に百五十四人、横浜市議選(同八六)に百三十二人、川崎市議選(同六〇)に八十一人、相模原市議選(同四六)に六十四人が立候補。候補者の男女比を均等にすることを目指す「政治分野における男女共同参画推進法」が昨年五月に成立して初の大型選挙となったが、女性候補者数は微増にとどまった。投開票は知事選、相模原市長選と同じ四月七日。 (統一地方選取材班)

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◆県議選

 県議選の立候補者数は、前回(二〇一五年)より十九人減った。自民は五十人が出馬し、推薦を出した無所属四人を含めて過半数を目指す。影響力拡大を狙う立憲民主は、現勢力の三倍の二十九人を擁立した。

 夏の参院選に向けて足元を固めたい国民民主と公明は候補者を絞り、国民は現職八人と新人一人、公明は現職八人の出馬に抑えた。前回、議席がない状態から六議席を獲得した共産は十六人が立候補し、議案提出権がある九議席の確保を最低ラインに掲げる。

 神奈川ネットは三人が出馬したほか、立民の候補四人に推薦を出して勢力拡大を期す。いずれも議席がない希望は三人、自由は一人が名乗りを上げた。他に、諸派二人と無所属三十三人が立候補した。

 選挙区ごとに見ると、普段は協力関係を強調する立民と国民の公認・推薦候補が、横須賀市など六選挙区で激突。定数一の伊勢原、海老名両市では自民現職に、自民系の無所属新人が挑む。前回無投票だった川崎市高津区は、定数が一増えて三になった影響もあって五人が立候補し、激戦が繰り広げられる。

 候補者の平均年齢は五二・七歳。最年少は二十七歳、最年長は七十九歳で共に男性。女性候補は三十三人と前回より二人増えたものの、全体の21・4%にとどまった。

◆13選挙区20人無投票当選が最多

 県議選は一人区を中心に十三選挙区で無投票となり、二十人の当選が決まった。一九九一年と二〇一五年の十一選挙区、十九人を上回り、過去最多となった。

 横浜市都筑区(定数二)と相模原市中央区(同三)は初、横浜市西区(同一)、金沢区(同二)、三浦市(同一)は二回連続の無投票。百四十万六千四百三十一人の有権者が投票の機会を失った計算になる。

 相模原市中央区で四回目の当選が決まった立民の寺崎雄介さん(47)は「初めて無投票を経験した。立民の議員として最初の有権者の審判を受ける機会だったのに、残念だ」と話した。

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