東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 統一地方選2019 > 神奈川 > 記事一覧 > 記事

ここから本文
写真
 

いざ投票へ 18歳に聞く

神奈川の政治を語る守山さん(左)と保住さん=横浜市青葉区で

写真

 知事選や県議選などがある統一地方選の前半戦は、4月7日に投開票される。2016年に選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の統一地方選を、当事者はどう捉えているのか。共に桐蔭学園高(横浜市青葉区)を卒業し、4月から大学などに進む18歳の保住悟さんと守山博理(ひろたか)さんに話を聞いた。 (志村彰太)

 −保住さんは投票に行きますか。

 保住 はい。三年前の衆院選の時、校内で行った模擬投票に関わって政治に参加する大切さを実感しました。

 −重視する政策は。

 保住 経済的理由から、大学進学の希望がかなわなかった小学生時代の友達がいました。私は教員を目指しており、学びたい人は学び続けられるような政策を掲げてほしい。

 −住んでいる座間市では、県議選が無投票になりました。

 保住 選択肢がないのは残念。選挙は資金力があり、政党の公認を取った方が有利です。新人は出馬するのに、仕事を辞めなければならない場合があり、挑戦しにくい環境になっていると思います。

 −守山さんは県内の政治をどう分析していますか。

 守山 政令市が三つもあり、県が全体を調整できていないと感じます。隣の市に入ったら道路が急に狭くなるところもあり、リーダーシップを発揮できる政治家が必要です。

 −守山さんは政治家志望だそうですが、どうしてですか。

 守山 世の中の問題を、自分の力で解決したいと思っています。情報公開を徹底し、政治家の「汚い」イメージをなくしたい。

 −若者の政治への無関心をどう思いますか。

 保住 政治家の仕事が見えにくいのが一因では。選挙前だけ町に現れる政治家には親近感が湧きません。教員志望の私としては、民主主義や政治参加を教えることも大事と考えています。

 守山 実際には関心が高い人も多いと思います。でも、思想の違いが出るから政治の話はしにくい。

 保住 熱く語ると「なんだ、こいつ」って思われ、引かれてしまう。

 守山 そういう雰囲気を変えた方がいい。異なる意見のバランスを取りながら、多様な考えを言い合える環境が大事です。

 保住 地方選は国政と違って、争点がはっきりしないことが多いのも、関心が高まらない原因かもしれません。候補者間の主張の違いが細かいというか。

 守山 有権者は冷めているように感じます。もっと政治の中身を見えるようにすれば、関心が高まるのではないでしょうか。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】