東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 統一地方選2019 > 神奈川 > 記事一覧 > 記事

ここから本文
写真
 

争点まとめた特設サイト 鎌倉の学生ベンチャーが開設

統一地方選の特設サイトを紹介する伊藤さん=東京都港区で

写真

 慶応大三年の伊藤和真さん(20)が社長を務める大学生中心のベンチャー企業「ポリポリ」(鎌倉市)が、統一地方選の道府県議選を中心に、争点をまとめた特設サイトを開設した。伊藤さんは「まちづくりを担うのは地方議員。投票の参考にしてもらえれば」と呼び掛ける。

 サイトは、地域ごとに争点を四つずつ挙げる。知事選と県議選が行われている神奈川の場合、「エネルギーの地産地消」「介護人材の確保」などを設定した。若者の投票率向上に取り組む学生団体「ivote(アイ・ボート)」と協力し、投票経験が少ない若者向けに、各地域五分で読み終えられるようにした。

 同社の主力事業は、有権者と政治家が社会問題について語り合うiPhone向け無料アプリ「PoliPoli」。伊藤さんは二〇一七年の衆院選で初めて投票する際、候補者のサイトを見ても興味が持てなかった。インターネットビジネスに関心を持っていたこともあり、アプリで有権者と政治家をつなげたいと会社を設立した。

 アプリは利用者がテーマを設定し、意見を出し合う。登録している約一万人の有権者のうち、八割は十〜二十代。政治家は約三百人が登録し、政策などを紹介するほか、有権者の要望も受ける。

 「若者が応援したくなる政党ってどういうものですか」といった政治家の問い掛けや、有権者からの「電車内の飲食、どう思いますか」など、話題は多岐にわたる。行政も参加でき、県は「移住・定住促進について」など毎月テーマを変えて意見を募っている。

 会員制交流サイト(SNS)などを利用する政治家は多くても、有権者とうまくつながっていないと伊藤さんは感じている。「生活で困った時、政治家に相談できる『政治インフラ』になるようなアプリにしていきたい」と意気込む。サイトは、https://senkyo.polipoli.io/ (鈴木弘人)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】