落選が決まった岸さんは午後八時十五分ごろ、横浜市中区の選挙事務所に姿を見せ、「県民が幸せになれる政策を掲げたが、実現できず残念で申し訳ない」と支持者に頭を下げた。
横浜、川崎両市などで街頭活動を重ね「財政力は全国上位でも教育や福祉の予算は下位」と現県政を批判。県全域での中学校給食実施や十八歳までの医療費無料化などを柱に「誰も取り残さない政治」を訴えた。
推薦した共産の幹部が応援に駆けつけたほか、国政選挙で野党共闘を目指す有志が支援。しかし、長年市民運動に取り組む横須賀市以外では「ほぼ無名」(陣営)という知名度不足が響いた。岸さんは「政策を周知する時間が足りなかった」と語った。
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