川崎市選挙管理委員会は八日未明、市議選の投票率を訂正して発表した。幸区選管が市選管に投票者総数を報告する際に誤ったのが原因。他にも宮前区や多摩区で開票作業が遅れ、全票確定は前回より約二時間遅い八日午前三時一分となった。
市選管は七日午後十時半に投票率を41・45%と発表したが、八日午前零時四十分に41・43%と訂正して発表。市選管によると、幸区選管が知事選と県議選、市議選の投票者総数を市選管にメールで報告する際、不在者投票数を二重に足した。速報担当者がパソコン入力を誤った。
全票確定が最も遅かったのは宮前区で、八日午前三時一分。疑問票の取り扱いを巡って立会人の協議が長引いたという。多摩区でも、開票した七万二千票余りが事前に把握していた投票者総数を九票上回り、再び数え直すなどした。多摩区の全票確定は前回より約三時間遅い八日午前二時三十五分。
市選管の川田剛選挙部長は取材に「開票が遅くなったことは重く受け止める。どこに原因があったのかはまだ分からないが、改善に取り組む」と話した。 (大平樹)
この記事を印刷する