七日に投開票された川崎市議選(定数六〇)は、八日未明に新たな議員全員が決まった。投票率は41・43%で、前回を0・55ポイント下回り、過去最低となった。
自民、公明両党は候補三十一人全員が当選すれば、市議会で過半数を確保できたが、自民は麻生区で現職が落選し当選は十九人。公明の当選は十一人。
最大勢力の自民は、現職十六人のうち十五人が当選。新人も立候補した四人全員が当選した。公明は候補を絞り、立候補した十一人全員が当選。
九人を立てた立民は、現職六人全員が当選したほか、新人二人も激戦を制して八議席に伸ばした。五人を立てた国民民主は、現職四人のうち二人の当選にとどまり、立民と明暗が分かれた。共産は現職七人と新人四人の計十一人が当選し、改選前の十議席から一増。
ネットは宮前区で新人一人が当選し、現有の一議席を死守した。維新と希望の各新人一人はいずれも落選し、諸派の新人計三人も及ばなかった。
女性は計十五人が当選し、四年前の十一人から四人増えた。川崎区では、いずれも新人で、自民の山田瑛理さんと共産の後藤真左美さんが当選し、三期ぶりの女性当選となった。
現職は立候補した四十八人のうち四十四人が当選した一方、新人は三十人のうち十四人にとどまった。元職は三人のうち二人が返り咲いた。 (大平樹)
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