主要各党の県組織幹部が八日、県庁で記者会見し、選挙戦を振り返った。 (志村彰太)
自民は各議員選で議席を増やした一方、県議選は目標だった推薦候補四人を含めての過半数に届かなかった。自民県連の土井隆典幹事長は「少しでも影響力を拡大するため、推薦して当選した無所属二人に会派に入ってもらうか協議する」と述べた。党の対応が割れた相模原市長選で自民系三人が敗れたことは「まとめ役の市連がなく、支援候補を一本化できなかった」と敗因を分析した。
躍進した立憲民主の阿部知子県連代表は「四つの議会選で八割の候補が当選し、野党第一党の地位を確実なものにした」と胸を張った。国民民主との競合区で勝利するケースが多かった点には「感情的なしこりは残ると思うが、やれるところから手をつなぎたい」と関係修復を目指すとした。
議席を大幅に減らした国民の雨笠裕治県連幹事長は「党の主義主張が伝わらず、票の受け皿になれなかった」と肩を落とし、体制の立て直しが急務との認識を示した。
議席を一減にとどめた共産の田母神悟県委員会委員長は「川崎で公明と並んで第二党になれた。立民の勢いに危機感はあったが、対決姿勢を明確にした効果が出た」と振り返った。
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