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平塚、大和、南足柄 3市長選あす告示 横須賀など10市議選も

 統一地方選後半戦の市長選と市議選は14日、告示される。市長選は平塚、大和、南足柄の3市であり、いずれも現職と新人の争いになりそう。市議選はこの3市と横須賀、藤沢、小田原、茅ケ崎、三浦、伊勢原、綾瀬の計10市で実施される。投開票は21日。 (統一地方選取材班)

◆平塚 女性新人と3選狙う現職が激突か

 平塚市長選はともに無所属で、新人の市国際交流協会理事の谷容子さん(53)が、三選を目指す現職の落合克宏さん(61)=自民、国民民主、公明、立憲民主推薦=に一騎打ちを挑む見通し。現職の市政運営への評価が争点となる。

 谷さんは「現市政は市民不在。市民の思いを大切にする政治を取り戻したい」と訴え、市が進めるJR平塚駅西口に近い見附台周辺地区の整備事業の見直しを主張。各校に調理場を設ける「自校式」での中学校給食の実施、病後児・病児保育の普及などを掲げる。

 落合さんは二期目を振り返り「生活者の視点に立った施策に力を入れてきた。魅力あるまちづくりができてきた」と評し、子育て世代の転入増を実績と強調。中学校給食実現に向けて共同調理場の建設着手、さらなる子育て支援、福祉の充実などに取り組むとする。

◆大和 現職VS市副議長か 多選の是非が争点に

 四選を狙う無所属現職の大木哲(さとる)さん(70)に、同新人の市副議長二見健介さん(41)が挑む構図となりそう。

 初当選後に市長任期を連続三期までとする努力義務条例をつくりながら、四選出馬する現職の「多選」の是非が主な争点。

 大木さんは「健康都市」の形成の継続を主張。少子高齢化に直面する中で、認知症対策や市民の居場所づくりなどに力を入れるとする。公園の整備や公共施設のトイレの美化も唱える。同条例の理念に反して出馬することについては「最終的には有権者の判断」との姿勢を示す。

 二見さんは「権力の集中で独裁的な市政運営に陥っている」と、現職の多選の弊害を指摘。「努力規定でも条例を守るのは当たり前」と訴える。政策面では、財政の健全化や他自治体との広域連携、中学、高校生の英語力強化、子育て、高齢者支援の充実などを掲げる。

◆南足柄 現職に市議らが挑む構図

 三選を目指す現職加藤修平さん(70)=自民、公明推薦=に、無所属新人の市議星崎健次さん(46)らが挑む見通し。

 加藤さんは、道の駅の工事着工、企業や特養老人ホームの誘致、市長給与の削減など二期八年の実績を強調。待機児童の解消を含む子育てや高齢者支援、雇用対策、防災力強化にも力を注ぐ。「箱根町とつながる道路が二〇二〇年に開通するのに合わせ、道の駅の開業で足柄平野全域の活性化を目指す」と訴える。

 星崎さんは「道の駅は長期的には成り立たず、次世代に負担を残す」と反対し、事業凍結の立場。破談した小田原市との合併協議も「周辺市町との関係が悪化した」とし、「関係を再構築し医療や福祉、ごみ処理などの広域連携を進める」と主張する。若い世代の声を市政に反映させる仕組みづくりにも意欲を燃やす。

 

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