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3市長選、7人が第一声 10市で後半戦スタート

「頑張ろう」と拳を突き上げる支援者=県内で

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 統一地方選後半戦の平塚、大和、南足柄の三市長選と十市議選が十四日告示され、七日間の舌戦が始まった。市長選は三市とも現職と新人の争いになり、この三市と横須賀、藤沢、小田原、茅ケ崎、三浦、伊勢原、綾瀬市の十市議選(総定数二五四)には計三百二十五人が立候補した。投開票はいずれも二十一日。 (統一地方選取材班)

◆平塚市 4党相乗り現職と新人

 平塚市長選はともに無所属で、新人の市国際交流協会理事谷容子さん(54)と現職の落合克宏さん(61)=自民、立憲民主、国民民主、公明推薦=の二人が立候補を届け出た。十三日現在の選挙人名簿登録者数は二十一万四千九百八十四人。

 谷さんはJR平塚駅近くの事務所で「市民の気持ちを最優先にする政治を取り戻す」と第一声を上げた。見附台周辺地区の整備事業などが「市民の賛同を得ず強硬に進められようとしている」と現市政を批判し、見直しを主張。中学校給食は「自校式で二年以内に実施したい」と力を込めた。

 落合さんは四之宮の地方卸売市場で出陣式を開き、「子育てをしっかり応援する仕組み、高齢者や障害者が生き生きと生活できるまちづくりを進めてきた」と実績を自負。今後に向けて「安心安全を含めてトータルで、住みたい、住んでいて良かったと思えるまちをつくっていく」と訴えた。

◆大和市 多選の是非 現新一騎打ち

 大和市長選は、四期目を狙う無所属現職の大木哲(さとる)さん(70)と同新人で元市副議長の二見健介さん(41)が立候補を届け出た。初当選後に市長任期を連続三期までとする努力義務条例をつくりながら、四選出馬した現職の「多選」の是非が主な争点。十三日現在の選挙人名簿登録者数は十九万五千九百九人。

 大木さんは大和駅前で第一声。がんの検診率向上や子どもの読書活動の推進など三期の実績を紹介し、「健康都市」づくりの継続を唱えた。その上で、「将来にわたり安心して住んでいける市の礎をつくるかどうか選ぶ選挙だ」と述べた。

 二見さんも同所で出陣式を開き、「条例を守るのは当然。本当に市を良くしようと思う人が市長になるべきだ」と主張。他自治体との広域連携の強化や財政健全化などに取り組むとし、「皆さんが輝けるまちづくりをしていく」と訴えた。

◆南足柄市 現新、三つどもえの争い

 南足柄市長選には、いずれも無所属で、三選を目指す現職加藤修平さん(70)=自民、公明推薦=、新人の元市議星崎健次さん(46)、同不動産投資業諏訪部均さん(56)が立候補した。十三日現在の選挙人名簿登録者数は三万六千百七十七人。

 市が来春の開業を目指す道の駅建設の是非などが争点で、加藤さんと星崎さんは市中心部の駐車場でそれぞれ第一声を放った。

 加藤さんは学童保育の公設化など実績を強調。「道の駅だけが論点ではない。福祉や教育など生活に関わるもの全てが重要な政策で、その実行には地域産業の振興が大事」と強調した。

 星崎さんは「市政継続ではなく、チェンジを発展につなげたい」と主張。街頭演説では「二億円を超す借金を生む道の駅建設を中止し、生活に密着したところに税金を使う」と訴えた。

 諏訪部さんは「市民の迷惑になる」と選挙活動をしない。取材に「暴力追放のため市内に警察署をつくる」と述べた。

◆10市議選に325人

 総定数二五四に三百二十五人が立候補した十市議選の平均競争率は一・二八倍(前回一・二三倍)。定数は前回から横須賀、小田原、伊勢原が一、平塚が二減った。

 競争率が最も高かったのは三十六人が立った平塚(定数二六)で一・三八倍。小田原(一・三七倍)、藤沢(一・三六倍)と続いた。最も低いのは定数一七を十六人で争う南足柄の一・〇六倍。候補者全体の内訳は現職二百九人、元職八人、新人百八人で、女性は六十二人だった。

 

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