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大和市長選 候補者の横顔

 (届け出順)

 大和市長選には、無所属現職の大木哲(さとる)さん(70)と同新人で元市副議長の二見健介さん(41)が立候補した。2人の横顔を紹介する。 (曽田晋太郎)

◆大木哲(おおき・さとる)さん(70) 無現<3>

 養護学校で人間の幅広げ

 「市政運営に全力投球する中、市民の声を受け続投しようと決めた」。四年前に約束したことを「八割以上実行した」と自負し、「健康都市政策」の継続を掲げて四期目を狙う。

 大学を卒業し、サラリーマン生活を経て歯科医師に。その後、「弱者を救いたい」と政治の道を志し、四十六歳で横浜市青葉区から県議選に出馬し当選。三期務めた後、「神奈川の『へそ』の大和から県を変えたい」と、市長に転身した。

 体が弱かった幼少期、親元を離れて養護学校に通った。上、下級生がいる環境で遊びながら人間の幅が広がった経験から、重点政策の一つに学童保育の充実を掲げる。高校時代は弁論部、大学時代は演劇部で活動し、「部室が仲間とのたまり場で、最も宝だった」と振り返る。「酒を飲まず、たばこも吸わない。基本的に歩いて移動する」のが健康の秘訣(ひけつ)という。

◆二見健介(ふたみ・けんすけ)さん(41) 無新

 「理念を追求」妻が後押し

 「二、三十年後に住んで良かったと思えるまちをつくりたい」。三月半ば、出馬表明者が誰もいない中で「思い切って手を挙げた」。妻(36)に以前言われた「もっと政治家として理念を追求するべきではないか」との言葉も、「世のため人のために尽くす」という初心を思い起こすきっかけとなり、決断を後押しした。

 大学時代は東京新聞の奨学生として都内の新聞販売店に住み込んで働き、学費を工面。卒業後、自動車関係の設備商社に勤めている時、地元自治会から打診を受け、「大和を良くしたい」と三十三歳で市議への転身を決めた。当選後は地域住民の意見に耳を傾け、地元のために尽くしてきた。

 趣味は靴磨き。「市議としてさまざまな場所に行くと、靴を見られる。そう思うだけで背筋が伸びる」。小学生の息子二人の父。ゲームなどをして触れ合うのが、息抜きの時間だ。

 

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