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平塚市長選 立候補者の横顔

 二十一日投開票の平塚市長選には、新人で市国際交流協会理事の谷容子さん(54)と、三選を目指す現職の落合克宏さん(61)が立候補している。二人の横顔を紹介する。 (吉岡潤)

(届け出順)

◆子育て支援 実体験を基に

 谷容子(たに・ようこ)さん(54) 無新

 東京出身で一九九二年に医師の夫と生後間もない長男と共に平塚に移り住んだ。「よそ者だから見えることがある」と、自らの立場を表現。四年前には県議選に挑み、涙をのんだ。

 子育てをする中で当たり前だと思っていた中学校給食が平塚にはないのを知って驚き、長年、実現に向けた活動を続けてきた。市長になれば、全校に調理場を設ける「自校式」を二年以内に実施すると主張する。

 中学校給食とともに「病後児・病児保育の普及」を公約に掲げる。育児休暇を終えて職場復帰後、たびたび高熱を出す長男を世話するために、仕事を辞めなければいけなかった実体験が根っこにあるという。

 市北部や中心市街地などの開発計画を巡り、現市政の進め方を「市民の方を向いていない」と強く批判。「市民の思いを大切にする政治を取り戻したい」と徹底して訴える。

◆職員と議員 違う視点持つ

 落合克宏(おちあい・かつひろ)さん(61) 無現<2>=自立国公

 八年前、東日本大震災から間もなく市政トップの座に就いた。一期目は「安心安全をどうするか、無我夢中だった」。二期目は「自治体として進むべき道を考え直せた」と振り返る。

 子育て支援などを実績として誇る一方、一部の開発計画の進め方で「市民の意見の反映が足りなかった」とも。「三期目を任せていただけるなら、より丁寧に話を聴かせてもらう機会をつくりたい」と語る。

 大学卒業後、二十二年近く市役所で働いた。保守系市議だった父の後継にと周囲に促され、市議を二期八年務めた。「市職員で実務をやり、議員で行政をチェックした。違う視点を経験したのが役立っている」

 若い頃にバスケットボールで汗を流し、野球やバドミントンに親しんだ。「基礎体力はあり、タフだといわれる」。ただ市長になって「体を動かしたいが、時間がない」と苦笑いする。

 

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