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ダブル選 本格スタート 大阪、反維新で各党共闘

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 大阪市議会に続いて大阪府議会が十五日閉会した。大阪維新の会代表の松井一郎知事と吉村洋文市長が仕掛けた入れ替わりダブル選が本格的にスタートする。反維新勢力の結集を目指し、各党は自民党擁立候補への支援を検討する。大阪維新側は共闘の動きを「野合連合」と批判し「大阪都構想を住民が判断できるよう信を問う」と訴えた。

 府議会本会議では市長選に立候補する松井氏の二十日付の辞職願が審議、採決され「職責放棄」などと批判する自民、公明、共産各党などの反対多数で不同意になった。松井氏は告示日の二十四日、立候補の届け出が受理された時点で自動失職する。

 閉会後のあいさつで松井氏は「都構想は議員や政治家が無理やり推し進めるものではない。公約をやりきるために信を問う決断をした」と強調した。他党の連携には「都構想つぶしをやろうとしている。(有権者に)維新の政策を判断してもらう」と記者団に述べた。

 一方、安倍晋三首相は十五日、自民党が市長選に擁立する元市議柳本顕氏(45)と官邸で会い「国でも自公、地方でも自公という形で政治的基盤をつくるべく頑張ってほしい」と激励。ダブル選の後に控える衆院大阪12区補欠選挙にも言及。「府知事選と市長選を勝ち抜かなければ、次の補選にも響く」と指摘した。柳本氏は「不退転の決意で臨む」と誓った。

 公明党は十五日、自民党が知事選に推薦候補として擁立した元副知事小西禎一氏(64)を府本部推薦とすることを決定。柳本氏についても同様の対応とする見通し。立憲民主、国民民主両党府連は小西、柳本両氏を支援する方向で、共産党大阪府委員会も支援を検討する。連合大阪も小西氏の推薦を決めた。

 

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