第十九回統一地方選の幕開けとなる十一道府県知事選が二十一日に告示され、現職八人、新人二十二人の計三十人が立候補を届け出た。うち女性は五人。福井、島根、徳島、福岡の四県は、自民党支持層の対応が割れる保守分裂選挙に突入した。北海道は与党と野党統一候補による一騎打ち。大阪では地域政党・大阪維新の会が、都構想の是非を争点に大阪市長選との「ダブル選」を仕掛けた。
一カ月にわたる大型選挙は、夏の参院選を占う前哨戦。与野党や各候補は人口減少対策、地方経済の活性化を争点に論戦に臨む。
知事選は、二十四日告示の六政令市長選や、二十九日告示の四十一道府県議選、十七政令市議選とともに四月七日に投開票される。
保守分裂の四県はいずれも自民の基盤が強固とされる。福岡では、現職と仲たがいした麻生太郎副総理らが元厚生労働官僚を擁立し、自民が推薦した。経済界や自民の大物OBは、現職を強く後押ししている。
北海道では自民、公明が前夕張市長を推薦。立民、国民、共産などが野党統一候補として元衆院議員を支援している。
大阪ダブル選では、自民などが「反維新」包囲網で大阪維新に対抗する構えだ。
統一選全体では首長選と議員選計九百八十件の実施が予定されている。後半戦は、一般市と東京特別区、町村の首長と議員の選挙で、投開票は四月二十一日。一部は翌日開票となる。衆院大阪12区、沖縄3区補欠選挙も二十一日に投開票される。
◆神奈川は現新一騎打ち 知事選立候補者(届け出順)
◇神奈川(2)
◇一覧の見方
氏名(本名または通称名)、投票日基準の満年齢、党派、現元新、当選回数、代表的肩書・経歴、最終学歴、推薦・支持政党の順。党派の略称は、自=自民、国=国民民主、公=公明、共=共産、無=無所属。
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