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自民、敗北相次ぐ 大阪ダブル・福岡・島根 知事・政令市長選

福岡県知事選で自民推薦候補の落選が決まり、支援者らに頭を下げる麻生副総理兼財務相=7日夜、福岡市で

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 第十九回統一地方選は七日、前半戦の十一道府県知事選、六政令市長選、四十一道府県議選、十七政令市議選の投開票が行われた。大阪都構想を巡る大阪府、市のダブル首長選はいずれも、地域政党・大阪維新の会の公認候補が自民党推薦候補を破って初当選した。保守分裂となった四県知事選のうち、福岡、島根両県で自民推薦候補が敗れた。自民は知事選で三敗、政令市長選で一敗となった。保守分裂の相模原市長選では野党系候補が勝利した。

 大阪ダブル選は、都構想を推進する大阪維新の前大阪市長吉村洋文氏(43)が府知事選で、前府知事松井一郎氏(55)が市長選で勝利。それぞれ自民推薦の元副知事小西禎一氏(64)、元市議柳本顕氏(45)を退けた。

 自民支持層が割れた福岡県知事選は、現職小川洋氏(69)が、自民推薦を得て麻生太郎副総理らが支援した新人らを下した。

 保守分裂の他の三県知事選のうち島根も、自民県議の支援を得た新人丸山達也氏(49)が自民推薦の新人に競り勝った。福井は、自民推薦の新人杉本達治氏(56)が現職の五選を阻止。徳島は与党系の現職飯泉嘉門氏(58)が五選を果たした。

 対決型の北海道は、与党推薦の前夕張市長鈴木直道氏(38)が、立民など野党五党推薦の元衆院議員を破り初当選した。神奈川は黒岩祐治氏(64)、三重は鈴木英敬氏(44)、奈良は荒井正吾氏(74)、鳥取は平井伸治氏(57)、大分は広瀬勝貞氏(76)のいずれも現職が当選した。

 夏の参院選に向けて自民は、分裂選で生じた地方組織内のしこり解消に全力を挙げる。北海道で敗れた立憲民主党などの主要野党は改選一人区での共闘態勢構築を急ぐ。

 政令市のうち、札幌、静岡、浜松、広島は現職が勝利した。

 四十一道府県議選は総定数二二七七。女性当選者は過去最多となった。

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