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自民、参院選へ基盤強化 道府県議選で過半数 野党は明暗

 第十九回統一地方選の前半戦は八日未明、四十一道府県議選の全二千二百七十七議席が確定した。自民党は千百五十八議席を獲得。前回二〇一五年に続き再び過半数に達した。議席占有率は50・9%と前回を上回り、夏の参院選に向けて基盤強化に成功した。野党は全体として低調。立憲民主党は改選前から議席増となったが、国民民主党は大幅に減り、明暗が分かれた。

 自民は二十五道県議会で単独過半数を得た。塚田一郎元国土交通副大臣による「忖度(そんたく)」発言の影響を最小限に抑えた格好だ。

 安倍晋三首相は八日の自民党役員会で、統一地方選前半戦のうち党推薦候補が敗れた大阪ダブル選や福岡県知事選に触れ「厳しい結果になったが、重要なのは国民の負託に全力で応えることだ」と述べた。

 九日に告示される衆院大阪12区、沖縄3区両補欠選挙や、参院選に影響を与えないよう引き締めを図った。

 公明党は道府県議選で百六十六人全員が当選。京都、大阪両市議選では各一人が落選した。

 道府県議選で、立民は百十八議席となり改選前から三十一増。ただ同じく旧民主が源流の国民は八十三で改選前から五十九減だった。立民、国民両党の合計でも二百一議席で、前回旧民主が得た二百六十四議席から後退した。

 共産党は改選前から七減の九十九。非改選の六都県を含め、全都道府県議会に議席を持っていたが、愛知で議席を失った。

 日本維新の会(地域政党・大阪維新の会を含む)は、改選前から十三増の六十七。大阪維新は、大阪府議選で目標の過半数に到達したが、大阪市議選では届かなかった。

 社民は改選前から約半減の二十二。自由党、希望の党は議席を得られなかった。

 道府県議選では当選者に占める新人の割合が20・0%にとどまり過去最低を記録した。

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