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松井、吉村氏 初登庁 大阪都構想、反対派へ配慮

(上)ダブル選を制して初登庁し、大阪市役所で記者会見する松井一郎市長(下)大阪府庁で記者会見する吉村洋文知事=8日午後

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 ダブル選を制した政治団体・大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長と吉村洋文大阪府知事が八日、それぞれ初登庁し、記者会見した。松井氏は任期中に市を廃止して特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票実施を目指すとした上で「反対会派の声を丁寧に聞き、協力を得ながら進めたい。スケジュールありきで考えていない」と語った。

 大阪維新はダブル選と同日実施の府議選、市議選で議席を大きく伸ばした。府議会(定数八八)で単独過半数を獲得し、最大勢力を維持した市議会(同八三)でも四十議席まで増やしたことで、都構想の制度案を作る府と市の法定協議会でも過半数を占めることが確実となった。

 松井氏は、法定協は大阪維新単独で運営できるが、住民投票の実現には最終的に両議会の承認が必要だと指摘。さらに住民投票で賛成多数を得るには「他会派を巻き込んだ深い議論をする必要があり、数で法定協は進めない」と述べ、反対派に配慮する姿勢をアピールした。

 都構想を巡り対立を深めた公明党に対しては、「こちらは対話したいと言っている。民意を尊重するのか、相手次第だ」と述べた。次期衆院選で公明現職議員のいる選挙区に候補者を擁立するかどうかについては「(公明側から)全面対決だと言われたら、われわれが配慮しても仕方がない」とし、吉村氏も「民意を無視するのであれば戦う」と語った。

 

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