統一地方選後半戦の市区長選や市区議選が十四日、関東各地で告示された。舌戦の行方は暮らしに直結する。多選の是非をめぐる論戦も熱い。一票に託す思いを有権者に聞いた。
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現職と新人の一騎打ちになった神奈川県大和市長選は、市長任期を連続三期までとする努力義務条例を自らつくりながら四選を狙う現職の「多選」の是非が最大の争点。新人は多選の弊害を主張し、市政刷新を訴える。
告示後の第一声で無所属現職の大木哲(おおきさとる)さん(70)は、多選に触れなかった。同新人で元市議会副議長の二見健介(ふたみけんすけ)さん(41)は「約束を守らないのは問題だ」と批判した。
有権者の賛否は分かれる。主婦中村幸江さん(69)は「いくら立派な人であれ、自分が言ったことは守るべきだ。世代交代が進んでほしい」。一方、無職大川幹雄さん(75)は「住みよいまちをつくってくれるのであれば、多選は関係ない」と述べた。
東京都大田区長選も多選が争点の一つ。現職の松原忠義(まつばらただよし)さん(76)も自ら提案した、任期を連続三期までとする「多選自粛条例」を撤回。四選を目指す現職を、神田順(かんだじゅん)さん(71)、岡高志(おかたかし)さん(43)の新人二人が批判している。 (曽田晋太郎、山田祐一郎)
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