「筆談ホステス」として脚光を浴び、新人として挑んだ前回の東京都北区議選でトップ当選した斉藤里恵氏(35)=写真=が十四日、二十一日投開票の同区議選に立候補の届け出をしなかった。支援者によると、準備は進めていたが、見送ったという。任期は今月三十日まで。
一歳十カ月で聴力を失い言葉もスムーズに話せない中、銀座のクラブで筆談を生かして接客し、話題となった。二〇一五年の前回選では「バリアフリー社会」「女性の社会進出」などを公約に掲げて初当選した。
北区議会は音声を文字に変換し、タブレット端末に表示するシステムを導入。斉藤氏の発言は、パソコンの文章を音声にして議場に流すなどの対応を取った。
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