二十一日投開票の埼玉県三芳町議選に立候補している無所属新人の男性(33)が、選挙ポスターに「自民党」と読める文字列を掲載していることが分かった。自民党埼玉県連は「公認していない。確信犯的で困っている」と批判。県警も公選法違反(虚偽事項公表)の疑いがあるとみている。男性は「公約を並べただけだ」とし、虚偽記載の意図を否定している。
ポスターは、顔写真の横に「自立を支援する町づくり 民意を町政へ 党や議員との連携」と縦書きで三行記載。各行の頭文字を白抜きで大きく強調し「自民党」と読めるようになっている。無所属との表記はない。
町選挙管理委員会によると、事前審査の際に「誤解を招く恐れがある」と伝えたが、男性は変更しなかったという。町議選では定数一五に対し、十六人が立候補している。
この記事を印刷する