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後半戦きょう投票 参院選の前哨戦 問われる政権の評価

 統一地方選の後半戦となる五十九市長選、東京特別区の十一区長選、六十六町村長選などが二十一日に投票される。午後八時までに投票は締め切られ、翌日開票の一部の区を除き、二十二日未明には大勢が判明する見通しだ。県庁所在地の水戸、長崎、大分の三市長選の行方が焦点だ。

 二百八十三市議選、二十区議選、二百八十二町村議選も投票される。投票率は前半戦の四十一道府県議選などで過去最低を記録しており、後半戦も低迷が懸念される。各候補者は直面する高齢化や経済の活性化、防災、地域コミュニティーの維持などを巡り論戦を展開した。

 市長選のうち、長崎は現職と新人計四人による混戦。水戸、大分はともに現職と共産党系新人の一騎打ちだ。前半戦の大阪府知事、大阪市長の「ダブル選」を制した地域政党・大阪維新の会は、大阪府池田、吹田、八尾の三市長選に新人を擁立。後半戦で勢いを維持できるかどうかも注目される。

◆大阪・沖縄 衆院補選

 夏の参院選の前哨戦となる衆院大阪12区、沖縄3区補欠選挙は二十一日に投開票される。安倍晋三首相(自民党総裁)は選挙戦最終日の二十日、大阪で街頭演説を行った。野党幹部らも大阪や沖縄で支援候補への支持を呼び掛けた。二補選の審判は安倍政権に対する中間評価と位置付けられ、各党の国会対応や参院選戦略に影響しそうだ。

 大阪12区は、無所属元職宮本岳志氏(59)=共産、自由推薦、日本維新の会新人藤田文武氏(38)、無所属元職樽床伸二氏(59)、自民党新人北川晋平氏(32)=公明推薦=の四人が争う。

 初めて補選応援に入った首相は大阪府四條畷(しじょうなわて)市で「経済を成長させ、税収を子育て世代に振り向けてきた。十月には幼児教育・保育を無償化する」と強調した。寝屋川市では、六月に大阪で開催する二十カ国・地域(G20)首脳会合に触れ「国民の信任が外交の力になる」と力説。公明党の太田昭宏前代表も並び「政治は結果だ」と自公連立政権をアピールした。

 共産党の志位和夫委員長は寝屋川市で演説し、自民党の萩生田光一幹事長代行が消費税増税延期論に言及したことを取り上げて「景気が悪いのははっきりしている。こんな時に増税できるわけがない。増税見送りは今からでも間に合う」と訴えた。同じ場所で自由党の森裕子幹事長も「アベノミクスは失敗だった」と政権批判を展開した。

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は大阪府大東市で「人口減少の高齢化社会を乗り越えるためには役所の体質と制度を見直すしかない。霞が関にメスを入れる」と主張した。

 沖縄3区は、無所属の新人屋良朝博(やらともひろ)氏(56)と、自民党の新人島尻安伊子(しまじりあいこ)氏(54)=公明推薦=が、米軍普天間(ふてんま)飛行場の名護市辺野古(へのこ)移設などを争点に対決する構図。屋良氏を支援する玉城(たまき)デニー沖縄県知事は名護市で「県政で責任を果たしていくため国政で支える人が必要だ」と語った。

 

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