二十一日の統一地方選後半戦は、無投票を除き百三十六市区町村長選と五百八十五市区町村議選で投票された。五十九市長選の平均投票率は前回二〇一五年の50・53%を下回り、過去最低となる可能性がある。前半戦の四十一道府県議選、六政令市長選、十七政令市議選でも過去最低を記録しており、地方選への関心の低下を示す結果となった。
市長選の女性当選者は無投票を含め六人となり、前回の四人を上回って過去最多。市長選のうち、長崎では現職田上富久(たうえとみひさ)氏(62)が元市議らを破った。大分では与野党相乗りの現職佐藤樹一郎氏(61)が共産党系の新人を退けた。全国唯一の財政再生団体である北海道夕張市では、前市長が道知事に転身。自民、立憲民主両党の地元組織が支持した元市議会議長の厚谷司氏(53)が元市議を破り初当選を果たした。