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<大人って…>30年後、理想の日本は 選挙への関心深める催し 大学生、高校生が政策発表

2019年6月21日 紙面から

30年後の日本に思いをはせて政策を考える学生たち=流山市おおたかの森センターで

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 今夏に実施される参院選を前に、若者の投票率向上を目指すNPO法人「ドットジェイピー」千葉支部は十六日、若者に選挙や政策への関心を深めてもらうイベント「集え、若者たち!〜若者が創る日本の未来」を流山市おおたかの森センターで開いた。(黒籔香織)

 県内外の大学生や高校生計十五人が参加した。四つのグループに分かれ、三十年後に誰もが住みたい理想の日本を実現するための政策や、みんなが選挙に行きたくなる作戦を考えて発表した。

 「子育てをしやすい国」を理想の日本に掲げた学生グループは、共働きの両親が忙しく、家庭で会話ができずにさみしい思いをした経験から、子どもの登下校に合わせて勤務時間を午前七時〜午後三時にする政策を発表。「子どもが家に帰って『ただいま』と言える国にしたい」と語った。

 学生たちはこのほか、子守用ロボットを一家に一台支給する「虐待のない国」や、勤務時間を五時間にして残りの仕事を人工知能(AI)に補ってもらう「仕事に見合った給料をもらえる国」などを発表した。

 参加者で唯一の高校生だった一年生の女子生徒(15)は「もともと公民の授業が好きだったから参加した。意見を出し合い、考えを共有する経験が初めてで、楽しかった」と話した。

 千葉支部代表で麗沢大三年の広沢翔也さん(20)は「今の若者は現状に不満が無く、政治の話を家族でもしないため、投票率も低い。こういう場で話せば投票への意識が変わると思う」と振り返った。

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