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千葉選挙区、6人の争いか 公示まで1週間 事実上の選挙戦スタート

2019年6月27日 紙面から

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 二十六日の臨時閣議で、参院選の日程が七月四日公示、二十一日投開票に決まった。千葉選挙区(改選数三)では自民、立民、共産の三党が計四人の独自候補を擁立。諸派の二人を加えた計六人による戦いが見込まれる。二十六日に国会が閉会し、公示まで一週間と迫る中、事実上の選挙戦がスタートする。四十万〜五十万票を当落ラインとした攻防が繰り広げられそうだ。 (村上豊)

 主要政党で立候補を予定するのは、自民現職の石井準一(61)、豊田俊郎(66)、立民現職の長浜博行(60)、共産新人の浅野史子(48)の四氏。ほかに「NHKから国民を守る党」、「安楽死制度を考える会」からそれぞれ新人一人が出馬の動きをみせている。

 主な政党の立候補予定者は、前回の二〇一六年が自民と民進が二人ずつ、共産一人の三政党の五人。前々回の一三年は自民二人に民主、みんな、生活、共産、維新の六政党の七人。候補者全体でも前回の八人、前々回の九人と比べて少なくなりそうだ。

 自民は過去二回と同様、二人を擁立し、公明の推薦を得て二議席の維持を狙う。前回は二人の擁立で一人の当選だった旧民主・民進は、立民から一人のみが出る。国民は独自候補を立てず、同党を除籍処分になった立民候補を支持する。共産は前回次点だった候補で初の議席獲得を目指す。

 過去二回の候補者の得票をみると、自民が二人で百三十三万票と百九万票。民主・民進は前回が二人で七十八万票、前々回は一人で三十八万票。共産は一人ずつで三十五万票と二十三万票だった。

 最下位の当選は、前回が四十七万票、前々回が三十八万票で、当落ラインは四十万票前後だった。今回は候補者数が六人で少なく、票が分散せずに当落ラインが上がる可能性もある。ある政党関係者は「五十万票がボーダー」とみる。

主な政党の公約

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