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千葉

県内の有権者の声 「生活者の声反映させて」「解決策示せる人を選ぶ」

2019年7月5日 紙面から

 県内の有権者は、自らの一票にどのような思いを託すのか。候補者の演説会場などで聞いた。

 白井市のパート女性(64)は改憲を巡る主張に注目する。「社会情勢に合わせて変える必要があるかもしれないが、平和をうたう基本理念は恒久的でないと」。生存権を定める憲法二五条も軽視されているように感じるといい、「憲法を尊重した政治になっていない。生活者の声は選挙で反映させないと」と主張した。

 十月に予定される消費税増税の行方に強い関心を抱く不動産業の海保文雄さん(41)=千葉市若葉区=は「人口減少や少子高齢化が進む地域では、空き家対策が急務。空き家販売やリフォームには増税が大きく影響する。候補者はしっかりと持論を語って」と求めた。

 同市内で複数候補の遊説を聞いた団体職員の男性(68)=茂原市=は各党や候補者が主張する景気対策を比較して投票先を決めるつもりだ。「年金生活になればどうなるのか」と不安を吐露し、「少しでも貯蓄するため、賃金が上がる政策を確実に実行できる候補者を見極めたい」と話した。

 小学生と保育園児の子どもがいる千葉市中央区のファイナンシャルプランナー(FP)の石橋阿佑美さん(34)は、年金不安問題に対する候補者の訴えに注目する。同業者の間では、自身の世代の老後は公的年金だけで生活できないことはわかっていたとし「変に隠したり、批判したりするのではなく、解決策を示せる候補者を選びたい」と話す。

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