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千葉

候補者アンケート(下) 児相や学校、機能拡充を

2019年7月11日 紙面から

 参院選千葉選挙区(改選数三)の候補者に対する本紙アンケートでは、「任期の六年間」と「子どもの未来」についても意見を聞いた。平塚正幸さんは期限までに回答がなかった。 (村上豊)

石井準一さん(61) 自民・現<2> 公

長浜博行さん(60) 立民・現<2> 国社

豊田俊郎さん(66) 自民・現<1> 公

門田正則さん(72) 安楽会・新

浅野史子さん(48) 共産・新

平塚正幸さん(37) N国・新

(届け出順)

■任期の6年間

 日本や千葉はどのように変わるのか、その課題と展望、政治家としての対処法を聞いた。三人が高齢化社会への対応と答えたほか、人権の尊重、米国からの自立も挙がった。

 自民の二人は、人生百年時代に適した社会保障制度と、働き方改革の必要性を強調。石井準一さんは、国際経済競争の中で高収益ビジネスモデルへの転換支援を掲げ、「千葉は日本の縮図。取り組みが県民に反映されやすい」とした。

 豊田俊郎さんは「超長寿社会を迎える中、生涯現役の社会を目指し、多様なライフスタイルを実現する働き方改革の実行を」と説く。

 長浜博行さんは、「東京近郊のベッドタウンで、高齢化と空き家問題が深刻化するおそれがある」と指摘。地域包括ケアシステムの充実を重要視する。

 一方で浅野史子さんは、LGBTやセクハラ・パワハラなど人権問題を前面に出す。「個人が尊重され、多様性を大切にする社会をつくりたい」と男女雇用機会均等法の抜本改正などを訴える。

 門田正則さんは「朝鮮戦争が終結する。アメリカから自立すること」とした。

■子どもの未来

 野田市など全国で相次ぐ児童虐待死亡事件。虐待、体罰、いじめ、貧困から子どもたちを守るために、国や自治体などの必要な施策を質問すると、児童相談所や学校の機能拡充の大切さを考える意見が多かった。

 石井さんが重視したのは、児童虐待で国と自治体や学校の連携による組織的な対策。いじめ対策が確実に実施されているか点検する必要性も説いた。

 長浜さんの対策は、現在、児相を「設置できる」立場の中核市や特別区に児相の設置を義務付ける法案の提出。「設備のみならず、人材養成や関係機関の連携の充実を図る必要がある」と考える。

 豊田さんは「学校での教師と専門スタッフとの役割分担」と回答。貧困対策として十月からの幼児教育の無償化を示した上で、「引き続き同様の支援策が必要」とした。

 浅野さんは、虐待への対応で教員や児童福祉司らの人員不足を問題視。増員することと、児童虐待防止法の改正などを通して体罰の禁止の徹底を挙げる。

 門田さんは、児童相談所の増設と相談員の育成。「予算のあるなしの問題ではない」と回答した。

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