<終盤情勢>3議席目 豊田と浅野が接戦
2019年7月18日 紙面から
立民現職の長浜と自民現職の石井が抜け出し、トップ争いを繰り広げている。残り一つの議席を自民現職の豊田と共産新人の浅野が激しく争っている。
長浜は立民支持層の大半を固めた。労働組合の支援を受けて国民や社民の支持層にも浸透。野田佳彦前首相と一体となった選挙戦で、都市部を中心に集票活動を続ける。
石井は自民支持層の多くを取り込んだ。保守地盤の強い地元の県南部で着実に勢力を拡大。推薦を受けた公明の協力を得て、県内全域で組織票を手堅くまとめている。
豊田は自民支持層や公明支持層に浸透しきれていない。八千代市長を務めた実績を前面に出し、支援する約三十人の県議グループによる票の掘り起こしで追い込みをかける。
浅野は共産支持層の大半を固めた。唯一の女性候補である点や、国政選挙九回目の挑戦で得た知名度に加え、年金問題などで安倍政権批判を展開して無党派層にアピールする。
公示直前に出馬を決めた「安楽死制度を考える会」の新人門田と、「NHKから国民を守る党」の新人平塚は、いずれも苦戦している。