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千葉

公明支援で自民2議席 改憲、反対が賛成上回る 出口調査を分析

2019年7月23日 紙面から

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 二十一日投開票された参院選千葉選挙区(改選数三)は、自民の石井準一さん(61)と豊田俊郎さん(66)、立民の長浜博行さん(60)の現職三人が議席を守った。共同通信社が投開票日に県内で実施し、二千十五人から回答を得た出口調査では、石井さんと豊田さんは推薦を受けた公明の支援で票を伸ばし、自民が二議席を堅持、長浜さんは無党派層の支持をまとめた。(林容史)

 政党支持率は自民37・1%、立民17・5%、共産6・6%、公明6・3%で無党派層は21・1%だった。

 予算委筆頭理事を務め、知名度のある石井さんは自民支持層の六割近く、公明支持層も四割以上を固めた。長浜さんは立民支持層の八割以上、無党派層の四割弱から支持を得た。豊田さんは自民支持層が三割にとどまったが、公明支持層の三割から支持を得た。無党派層の投票先のトップは長浜さんで、共産新人の浅野史子さん(48)が続いた。

 比例代表の政党別獲得票は、各年齢層から満遍なく支持を集めた自民がトップ、次いで立民、公明、共産の順となった。自民支持層は八割が自民に投票する一方、公明に投票したのは7・5%にとどまった。

 無党派層の投票先は立民(28・7%)、自民(20・7%)、共産(13・4%)、維新(9・9%)、れいわ(8・2%)など。

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 安倍政権下での改憲について、反対した回答者は49・5%で、賛成の41・6%を上回った。男性は賛成45・7%、反対47・0%と拮抗(きっこう)したが、女性は賛成37・5%に対し、反対は52・0%だった。年代別では、三十代のみ賛成(50・0%)が反対(45・1%)を上回った。十八、十九歳の十代は反対(58・3%)が賛成(37・5%)を大きく上回った。改憲勢力の公明の支持層は賛成(48・4%)、反対(36・5%)で態度が割れた。

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