明日公示 事実上、与野党一騎打ちへ
2019年7月3日 紙面から
参院選が四日、公示、二十一日投開票される。参院選群馬選挙区(改選数一)は自民党の新人に、立憲民主党が擁立する新人が野党共闘で挑む。ほかに新人一人が出馬を準備しているが、事実上の与野党一騎打ちとなりそうだ。
群馬選挙区に立候補を表明しているのは、自民党公認で元県議の清水真人さん(44)=公明推薦=と、立憲民主党公認で元大学准教授の斎藤敦子さん(51)=社民推薦、国民支持=、政治団体「NHKから国民を守る党」公認で介護職員の前田みか子さん(47)の三人。
清水さんは、現職の山本一太参院議員の知事選へのくら替え表明を受け今年一月、党県連の公認候補者選考で選出された。商工、農業など業界団体の推薦を取り付け「自民王国」と称される厚い自民支持層を固めようと、あいさつ回りや集会を重ねる。
憲法改正などを打ち出す安倍政権への支持を訴え、災害対策や防衛力整備、中小企業の振興などを重点施策に掲げる。高崎市議、県議(高崎市区選出)の経験をアピールするが、県全域での知名度はいまひとつで浸透を図る。
斎藤さんは今年一月に立候補を表明。六月には国民民主、共産、社民、新社会の各党県組織と共闘することで合意し「野党統一候補」として選挙戦に臨む。
格差社会の是正や多様性を認め合う社会実現を公約に、憲法九条改正阻止や消費税増税反対などを主張。安倍政権や自民党への対決姿勢を鮮明にして、政権批判票の結集を図る。
労働団体「連合群馬」の推薦も受け、労組の支援を受ける。だが、共産党との「共闘」には連合群馬内に温度差もあり、選挙戦で課題となりそうだ。
前田さんはネットを通じてNHKに対する不満を訴える。 (石井宏昌)