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群馬

公約や政策 公報などで読み解く 参院選3候補の主張は

2019年7月12日 紙面から

候補者の訴えに耳を傾ける有権者ら=高崎市内で

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 二十一日投開票される参院選。群馬選挙区(改選数一)では新人三候補が舌戦を展開している。各候補者の公約や重視する政策、主張内容を選挙公報や選挙運動用ビラなどを基に紹介する=届け出順。 (石井宏昌、池田知之)

◆清水真人さん(44) 自民・新

 「安心・安全な社会づくり」を訴え、子育て、景気・雇用、安全・安心、外交・防衛、地域活力の五つの柱を掲げる。

 子育ては(1)いじめ・虐待対策の充実や家庭・学校・地域が連携した子育て環境整備(2)高等教育の充実。

 景気・雇用は(1)中小企業や農林水産業、商工業の振興と後継者対策(2)女性・高齢者・障がい者をはじめ、働く意欲のある人の雇用拡大対策を主張する。

 安全・安心は(1)医療・介護制度の充実や老後・子育て・社会保障など生活のセーフティーネットの充実(2)食・治安・自然災害などに対して安全な社会づくり。

 外交・防衛は(1)国民の利益と生命を守るため積極的な外交を展開(2)国際機関で活躍できる人材育成(3)北朝鮮の非核化と拉致問題解決など。

 地域活力は(1)国土強靱化(きょうじんか)の推進(2)温泉・稜線(りょうせん)トレイルなどの自然や世界遺産、歴史ある街並みなど群馬の魅力ある観光資源を生かした観光誘客(訪日外国人旅行の拡大)などを挙げる。

◆斉藤敦子さん(51) 立民・新

 「いのちを守る政治を」を掲げ、国民の生活が豊かかつ健康で、未来の子どもたちに平和を残していくことを訴えている。政策の柱は五つ。

 「貧困と格差の解消と暮らしを守る」として(1)消費税10%の引き上げ中止(2)信頼できる公的年金制度への見直し(3)原子力発電所ゼロを目指す。

 「平和を守る」として(1)国民が戦争に加担しなくとも済むよう、憲法「改定」に反対(2)改憲発議そのものをさせず、平和憲法の理念を守るため全力を尽くす。

 「高齢者と、支える人たちの待遇を改善し、安心を守る」として医療と介護を改革。介護する側の労働環境を改善させれば介護を受ける側の環境改善につながる。

 「子どもたちのいのちと未来を守る」として(1)保育施設増と保育士の待遇改善(2)親子の貧困対策(3)虐待と自死の予防。

 「人権、平等、多様性を守る」として(1)性や信条、人種、民族、職業などによる差別をなくす(2)日本国籍のない人に対する不平等待遇をなくすなどを挙げた。

◆前田みか子さん(47) N国・新

 NHKの受信料制度を問題視。選挙公報や政見放送などでの主張は、契約者だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送の実現」のみ。

 選挙公報では「インターネットでもNHKが視聴できるように国会で決定した」と法改正を説明。「このままでは『テレビがない』『NHKをみてない』でも支払いの義務が発生する」とし「スクランブル放送の実現に向け国の中心から変える」と訴える。

主な政党の公約

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