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群馬

参院選 有権者は改憲に慎重 反対が賛成上回る 出口調査

2019年7月23日 紙面から

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 参院選で争点になった憲法改正。群馬選挙区(改選数一)では改憲を掲げる自民が公認した清水真人さんが初当選したが、共同通信出口調査(二十一日実施)によると、改憲反対とした人が全体で44・6%に上り、賛成を上回った。清水さんや自民の支持層にも反対があり、改憲に慎重な有権者の姿勢がうかがえる結果となった。

 出口調査では、改憲賛成は全体で41・0%だった。賛否を選挙区候補者別にみると、賛成の82・0%が清水さんに投票。改憲阻止を訴えた立民新人の斉藤敦子さん(51)=社民推薦、国民支持=は11・9%だった。一方、改憲反対は62・2%が斉藤さんに。清水さんにも30・2%が投票した。

 支持政党別では、自民が賛成67・7%、反対19・7%で、公明は賛成46・4%、反対40・2%と与党支持でも改憲に慎重な意見があった。改憲阻止を訴えた野党は反対が立民85・3%、国民79・2%、共産91・9%、社民75・0%といずれも多数を占めた。「支持政党なし」の無党派層は63・2%が改憲に反対した。

 群馬選挙区では清水さんが自民の組織力を生かして集票。斉藤さんは「野党統一候補」として改憲阻止などを訴え、無党派層を含めた政権批判票の結集を図った。出口調査によると、無党派層の52・7%が斉藤さんに投票し、清水さんの36・8%を上回った。無党派層の約六割が改憲に反対しており、斉藤さんの訴えが一定程度、浸透したとみられる。だが改憲反対が七割を占めた十代の支持は30・0%にとどまり、清水さんの50・0%と差がついた。(石井宏昌)

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