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茨城

選挙サンデー 有権者の声 「経済の安定を」「再稼働やめて」

2019年7月8日 紙面から

雨風が吹き荒れる中、候補者の主張を聞く人々=ひたちなか市で

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 参院選が公示され、初の日曜となった七日、各候補者は強い風雨の中、街頭でマイクを握り、アベノミクスの評価や東海村の日本原子力発電東海第二原発の再稼働問題などの考えを訴え、支持を求めた。演説を聞いていた有権者に、投票の際に重視することや、候補者に期待することなどを聞いた。 (山下葉月)

 候補者が演説していた那珂湊おさかな市場(ひたちなか市)近くの交差点。同市の無職白土祐子さん(57)は「安定した経済」を求めている。安倍政権が年金以外にも二千万円不足するとした金融庁審議会報告書を受け取らなかったことについては「年金問題を立て直すならば、やっぱり基盤がしっかりしている党がいい」と話した。

 土浦市のJR土浦駅西口で、候補者の演説を見守っていた土浦市の無職沢光子さん(73)は、東海第二原発の再稼働に反対する。東京電力福島第一原発事故以降、自宅近くの公園の放射線量がいまだに高いことを気にかけ「事故が起きれば、いまだに放射能の影響が残る。原発を動かしてほしくない」と話した。

 水戸市内の商業施設前で、候補者の様子を注視していた東海村の会社員、佐藤信一郎さん(44)は「自分は正社員だが、アベノミクスの恩恵を感じていない。暮らしが豊かになるような政策をしてほしい」と打ち明ける。どの候補者に投票するかは「演説を聞き比べて決めます」と話した。

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